オルソケラトロジー認定医が診療いたします
※適応検査を受ける前に、現在コンタクトレンズを使用している場合、ソフトコンタクトでは3日以上、ハードコンタクトレンズでは2週間以上、他社のオルソケラトロジーでは1ヵ月以上前から使用を控えていただきます。
オルソケラトロジーは、特殊な形状をしたコンタクトレンズを使用し、角膜の形を調節して視力を改善させる近視矯正治療法です。角膜よりも一回り大きいサイズのハードコンタクトレンズを夜間に装用して寝ます。この専用コンタクトレンズを装用することにより、角膜の形状を変化させることができます。患者様の眼の状態を確認し、少しずつ視力を補正していき、最終的には網膜上に焦点を合わせるようにして視力を回復させます。
また、元々は成人向けの近視矯正法でしたが、近年、オルソケラトロジーは子供の近視進行を防ぐ有効な治療法として、各国で積極的に研究・報告が行われ、様々な文献において50%前後の近視抑制効果が報告されており、小児の近視進行予防治療としても世界中で広く用いられています。特に、角膜の柔らかい小児期の方が効果が出やすく、早く始めるほど近視進行を抑制できるという報告が多くあります。
就寝中に装用したレンズは起床の際に外しますが、朝起きた時点で角膜は形状変化している状態になっていますので、日中は眼鏡やコンタクトレンズがなくても裸眼で過ごせるようになります。当院では、オルソケラトロジー認定医の資格を有する院長が診療いたします。
オルソケラトロジーの主な流れ
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就寝前
就寝する時間になったら、専用のレンズを装着してお休み下さい。
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睡眠中
睡眠中に少しずつ角膜が矯正されます。
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翌日
- 朝起床時にレンズを外して下さい。
- 睡眠中に角膜の形状が変化しており、視力が回復します。
- 回復した視力は一定期間維持され、日中は裸眼でも良く見えるようになります。
オルソケラトロジーのメリット
- 日中は眼鏡やコンタクトレンズをつけなくても大丈夫です
- 手術を行う必要はありません
- 途中で治療をやめた場合、2週間程度で元の状態に戻ります
- 角膜の形状に合わせて治療を進めることができます
- 成長期のお子様の場合、近視の進行抑制効果も示唆されています
- 格闘技や水泳などのスポーツ選手にも対応できます など
オルソケラトロジーのデメリット
- 夜間には専用レンズを装着しなければなりません
- 強度近視には対応できません
- 遠視は矯正できません
- コンタクトレンズの適切な取り扱いが必要です
- 角膜感染症のリスクがあります
- 乱視の患者様の場合、十分な矯正が難しいです など
※オルソケラトロジーによる治療を希望される場合は、まず適応検査を行っていきます。ドライアイが重度な方、レーシックなどの屈折矯正手術を受けた方など、医師が治療に不向きであると判断した場合は行うことができません。