- 10月 15, 2026
- 10月 18, 2026
健診で緑内障を疑われたら|初診前の疑問と検査後の通院ガイド
監修医師:くろかわアイクリニック 院長 新留 翔一朗
「緑内障の疑い」「視神経の変化」と健診結果に書かれていると、心配になりますね。その言葉だけで緑内障が確定したわけではありませんが、自覚症状がなくても眼科で詳しく確認することが大切です。
このページは、健診の指摘を受けてから初診、結果の説明、その後の通院までを見渡すガイドです。検査の数値を自分で診断するのではなく、次に何を相談すればよいかを整理していきましょう。
急な視力低下や強い目の痛みは、予約日を待たず速やかに医療機関へ相談してください。見え方に異常があるときは、自分で運転しないでください。

健診結果で、どの指摘だったか確認しましょう
眼底写真の見え方や眼圧の測定など、健診で指摘されるきっかけはさまざまです。結果用紙の言葉を正確に覚えていなくても、用紙そのものを持参すれば確認できます。再検査の案内がある場合は、指示された時期を目安に受診の相談をしてください。
緑内障は、初期には見え方の変化に気づきにくいことがあります。普段どおりに生活できていることだけで、精密検査を見送らないようにしましょう。眼圧が正常範囲でも緑内障があるため、「眼圧は高くないから大丈夫」とは言い切れません。
一方で、健診で疑われた方の全員に治療が始まるわけでもありません。目の状態を詳しく調べたうえで、治療、経過観察、追加検査などを判断します。疑いと確定診断を分けて考えると、今の段階で必要な行動が整理しやすくなります。

初診には、健診結果と点眼・治療の情報を
今回の健診結果に加え、過去の結果や他院の検査資料があればお持ちください。以前から同じ指摘があったのか、変化しているのかを確認する手がかりになります。資料が見つからないことを理由に、受診を先延ばしにする必要はありません。
使用している目薬の名前、お薬手帳、持病や目の手術歴も伝えたい情報です。目薬を忘れやすい場面や、しみる・赤くなるといった困りごとがすでにあれば、その内容も記録してください。診察前に自己判断で点眼や内服を中止することは避けましょう。
検査内容によっては、散瞳して眼底を調べることがあります。散瞳後は一時的にまぶしさや見えにくさが出るため、車や自転車を自分で運転しない来院方法を検討してください。実施する検査や時間は一律ではないので、予定に制約がある場合は予約時に相談しましょう。
検査後は、診断名だけでなく次の方針を聞きましょう
結果の説明では、「緑内障なのか」「まだ疑いの段階なのか」「ほかの原因も考えるのか」を確認します。検査は一つの数値だけで判断するものではありません。視神経の状態や視野などを組み合わせ、必要に応じて繰り返して評価します。
緑内障と診断された場合は、眼圧を下げる治療などにより進行を抑えることを目指します。失われた視野を元どおりに戻す治療ではありませんが、診断後に治療や経過観察を続ける意義があります。怖さだけを感じて、通院から離れてしまわないことが大切です。
当院で行う診療や治療の基本は、緑内障の公式案内にまとめています。治療方法を先に決めるより、自分の状態と、次回までに何を続けるのかを確認してください。説明を聞いて疑問が残ったら、その場で聞き直して構いません。

通院の間隔と、予約を待たず相談する症状を分けます
次回の受診時期は、検査結果や治療内容によって異なります。「症状が出たら来る」ではなく、必要な間隔を相談して予定に入れましょう。経過観察の場合も、何を見守っているのか、どの検査をいつ行うのかを聞いておくと目的が分かりやすくなります。
点眼が処方された場合は、回数やタイミング、使いにくさを医師に相談してください。自覚的な変化がなくても自己判断でやめず、生活の中で続けにくい点を具体的に伝えましょう。ご家族の支援が必要なら、無理のない方法を一緒に考える材料になります。
急な視力低下、強い目の痛み、頭痛や吐き気を伴う目の症状などは、通常の健診後の予約とは分けて、速やかに医療機関へ相談してください。次の予約があるからと、その日まで待つ必要はありません。普段の通院と急な異常への対応を、別々に覚えておきましょう。
健診の指摘は、不安を抱えたまま過ごすためのものではなく、目の状態を確認するきっかけです。結果用紙を持って受診し、いま分かっていることと次に確かめることを、一つずつ整理していきましょう。
あわせて読みたい相談ガイド
院長の診療への考えを知りたい方へ
外部メディアの取材で、診療で大切にしていることや開業の背景についてお話ししています。新留院長のインタビュー掲載のお知らせもご覧ください。
この記事の監修医師
くろかわアイクリニック 院長
新留 翔一朗
日本専門医機構認定 眼科専門医。鹿児島大学卒業。東京医科大学病院眼科、東京医科大学病院茨城医療センター助教などを経て、くろかわアイクリニックを開院。日本眼科学会・日本緑内障学会所属。
参考にした情報
この記事は一般的な情報であり、個別の診断や治療方針を決めるものではありません。症状や治療については、診察でご相談ください。