• 10月 15, 2026

視野検査とOCT検査は何が違う?|緑内障の検査で調べること

監修医師:くろかわアイクリニック 院長 新留 翔一朗

「どちらも緑内障の検査なのに、視野検査とOCT検査を両方受けるのはなぜ?」。検査の名前だけでは、何が分かるのかイメージしにくいですね。大まかには、視野検査は見える範囲や感度、OCT検査は網膜や視神経に関わる層の構造を調べます。

役割が違うため、どちらか一つを受ければすべて分かるわけではありません。このページでは、二つの検査の違いと、結果を組み合わせる理由、受ける前に伝えたいことを整理します。

急な視力低下や強い目の痛みは、予約日を待たず速やかに医療機関へ相談してください。見え方に異常があるときは、自分で運転しないでください。

視野検査とOCT:調べる役割の違い。視野検査:機能:どこが、どの程度見えるか。OCT検査:形態:網膜・視神経に関わる層の構造。組み合わせて評価:診察・眼圧・過去の変化も確認。検査結果の模式的な整理です。実際の検査画像ではありません。
検査結果の模式的な整理です。実際の検査画像ではありません。 図の要点は本文でも説明しています。

視野検査は、見える範囲と感度を調べます

視野は、ある一点を見ているときに分かる周囲の範囲です。緑内障の評価では、場所ごとの光の感じやすさを調べる検査を行います。視力検査が主に細かい物を見分ける力を調べるのに対し、視野検査は見える範囲の機能を確認する役割があります。

一般的な自動視野計では、指示された場所を見ながら、光が見えたらボタンを押します。検査中の姿勢、視線、集中のしやすさなどで結果に影響が出ることがあります。初めてで戸惑う場合は、始める前に説明を聞き、分からない点を確認してください。

すべての光を見つけようと無理をしたり、見えたか曖昧なまま規則的に押したりする必要はありません。検査中に疲れた、姿勢がつらい、説明が分からなくなった場合は、担当者に伝えましょう。うまくできなかったことを隠すより、状況を共有することが大切です。

くろかわアイクリニックの検査室
当院の検査室。公式サイトの院内写真を掲載しています。

OCT検査は、網膜や視神経に関わる層の構造を調べます

OCTは光干渉断層計と呼ばれ、光を利用して網膜などの断面や厚みを調べる装置です。緑内障では、視神経に関わる神経線維層などの状態を評価する情報になります。見える・見えないをボタンで答える視野検査とは、調べている側面が異なります。

検査では、装置の指示に合わせて視線や姿勢を保ちます。撮影した画像の状態によっては撮り直すこともあります。体を固定するのが難しい、首や背中がつらいなどの場合は、事前に伝えてください。検査ができる条件や方法を相談します。

結果の色分けや厚みの数値は、診断のための一つの情報です。赤い表示があるから必ず緑内障、正常の表示だから病気はない、と自分で結論づけないようにしましょう。目の形や近視などの影響も含めて、医師が画像と診察結果を合わせて判断します。

違う情報を組み合わせ、変化を見ていきます

視野検査は機能、OCT検査は形態という異なる側面を調べるため、結果がいつも同じように変わるとは限りません。どちらかを優れた検査として選ぶというより、互いの情報を補いながら状態を理解することが大切です。

診断や経過の評価では、眼底、眼圧、過去の結果なども合わせて考えます。一度の検査で判断が難しい場合は、繰り返して確認することがあります。同じ検査を受ける目的は、検査のやり直しだけでなく、時間の経過で変わっていないかを調べることにもあります。

当院の診療方針や治療の基本は、緑内障の公式案内をご覧ください。検査の選び方や間隔は状態によって異なります。「毎回両方受ける」「OCTだけで十分」などと、この記事だけで予定を決めないでください。

くろかわアイクリニックの診察室
当院の診察室。公式サイトの院内写真を掲載しています。

検査前の準備と、結果説明で聞きたいこと

普段の眼鏡、使用している目薬の情報、過去の検査資料など、お持ちのものを用意しましょう。検査前に点眼をやめるかどうかは自己判断せず、必要な準備がある場合は医院の指示に従ってください。過去に検査で困った経験があれば、先に伝えると相談しやすくなります。

結果の説明では、「今回分かったこと」「前回と比べた変化」「次に行う検査と時期」を確認します。数値をすべて覚えるよりも、いまの段階と次の方針が分かることが大切です。見え方に変化を感じている場合は、検査結果の説明だけで終わらせず、症状も伝えてください。

急な視力低下、強い目の痛み、頭痛や吐き気を伴う目の症状がある場合は、定期検査の日まで待たず、速やかに医療機関へ相談してください。普段の経過観察で調べる変化と、急いで対応すべき症状を分けて考えておきましょう。

二つの検査は、同じことを繰り返しているのではなく、違う角度から目の状態を確かめています。検査名を覚えるだけでなく、何を確認し、次にどうつなげるのかを説明の中で確かめていきましょう。

この記事の監修医師

くろかわアイクリニック 院長 新留 翔一朗

くろかわアイクリニック 院長

新留 翔一朗

日本専門医機構認定 眼科専門医。鹿児島大学卒業。東京医科大学病院眼科、東京医科大学病院茨城医療センター助教などを経て、くろかわアイクリニックを開院。日本眼科学会・日本緑内障学会所属。

院長の経歴・資格とクリニック紹介

参考にした情報

この記事は一般的な情報であり、個別の診断や治療方針を決めるものではありません。症状や治療については、診察でご相談ください。

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