- 10月 15, 2026
目の症状で眼科を受診する目安|かすみ・充血・痛みの相談ガイド
監修医師:くろかわアイクリニック 院長 新留 翔一朗
「目がかすむけれど、疲れているだけかな」「赤くなっているけれど、眼科に行くほどではないのかな」。目の違和感は、受診するタイミングに迷うことがありますね。
そんなとき、病名を自分で決める必要はありません。まずはいつから、どちらの目に、どんな変化があるかを伝えるところから始めてみましょう。
今回は、かすみ・充血・痛みなどが気になるときに、眼科で相談するための準備を整理します。薬の選び方や病気ごとの治療法ではなく、受診前に役立つ「症状の伝え方」のガイドです。

急な見え方の変化や強い痛みは、待たずに相談を
メモを作ることよりも、先に受診を考えてほしい症状があります。
次のような場合は、受診を先延ばしにしないでください。
- 急に片目、または両目が見えなくなった
- 急に強い目の痛みが出た
- 視野に幕や影がかかる、光が走るなど、新しい見え方の変化が出た
- 目の充血に痛みや見え方の変化が伴う
急に見えなくなったり強い痛みが出たりした場合は、速やかに救急受診を検討してください。その他の急な変化も、早急に眼科へ相談しましょう。休診中などで当院を受診できない場合は、受診可能な眼科や救急医療機関に相談してください。
見え方に異常があるときは、自分で車を運転して受診することは避け、付き添いや別の移動手段を検討してください。上の項目に当てはまらないことだけで、安全だと判断することもできません。
症状を、4つのメモに分けてみましょう
診察で、きれいに説明しようと頑張りすぎなくて大丈夫です。「朝から気になる」「右目のほうが見づらい」といった短い言葉でも、相談の手がかりになります。

1.いつから気になりますか
「今朝から」「数日前から」「少しずつ気になるようになった」など、分かる範囲で大丈夫です。急に変わったのか、徐々に変わったのか、続いているのか、ときどき起こるのかを書いておきましょう。
正確な日付を思い出せなくても、それだけで受診をためらう必要はありません。
2.片目と両目、どちらが気になりますか
右目、左目、両目のどこが気になるかを伝えます。すでに分かっている違いがあれば、「左目のほうがぼやける」などとメモしておくとよいでしょう。
分からない場合は「どちらか分かりません」と伝えて構いません。急な異常があるときは、詳しく調べようとして受診を遅らせないことが大切です。
3.どんな変化がありますか
かすむ、赤い、痛い、かゆい、乾く、目やにが出る、まぶしいなど、いつもの言葉で伝えてください。いくつかの症状が一緒にある場合は、それもそのまま相談しましょう。
市販の目薬やコンタクトレンズを使っている場合は、その名前や使用状況も確認できると役立ちます。処方されている薬は、自己判断で中止・変更せず処方医に相談してください。
4.どんな場面で困っていますか
「本の文字が読みづらい」「画面を見ると気になる」「夜の移動が不安」など、生活のどの場面で困るかも伝えたい情報です。
「見える・見えない」の二択で考えなくて大丈夫です。以前と比べて変わったこと、小さくても気になることを言葉にしてみてください。
かすみ・充血・痛みは、こんな言葉で伝えられます
ここでは病気を見分けるのではなく、相談するときの言葉を整理します。
- かすみが気になるとき:急に始まったか、続いているか、遠くと近くのどちらが見づらいか。
- 充血が気になるとき:赤みだけか、痛み・かゆみ・目やに・見え方の変化もあるか。
- 痛みが気になるとき:いつからか、どんな痛みか、見え方の変化や頭痛などもあるか。
似た症状でも原因は一つとは限りません。たとえば「赤いから結膜炎」「かすむから白内障」と、症状だけで決めないようにしましょう。
コンタクトレンズを使っていて充血・痛み・視力低下などがある場合は、装用を中止し、早急に眼科を受診してください。レンズを使いながら様子を見続けることは避けましょう。
当院で扱う症状や病気の案内は、一般眼科の診療内容と主な目の病気にまとめています。治療の詳しい説明は公式サイトで確認し、このページは相談内容を整理するためにご活用ください。

受診前に用意しておくと役立つもの
症状のメモに加えて、次のものがあるか確認しておきましょう。
- マイナ保険証、または資格確認書
- お薬手帳や、使っている目薬の名前が分かるもの
- 紹介状・健診結果・他の医療機関での検査結果(お持ちの場合)
- 各種医療証(お持ちの場合)
予約方法と持参物の正式な案内は、初めて受診される方へのご案内をご確認ください。急な強い症状がある場合は、書類やメモをそろえるために受診を遅らせないでください。
うまく言葉にできなくても、大丈夫です
「何となくいつもと違う」「どう説明したらよいか分からない」。そんなときも、気づいていることから相談してみてください。
受診前のメモは、正解を出すためのものではありません。困っていることを診察で伝えるための小さな準備です。まずはいつから・どちらの目・どんな変化・困る場面の4つを、分かる範囲で書き出してみましょう。
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この記事の監修医師
くろかわアイクリニック 院長
新留 翔一朗
日本専門医機構認定 眼科専門医。鹿児島大学卒業。東京医科大学病院眼科、東京医科大学病院茨城医療センター助教などを経て、くろかわアイクリニックを開院。日本眼科学会・日本緑内障学会所属。
参考にした医療情報
この記事は一般的な受診準備の情報であり、個別の診断や治療方針を決めるものではありません。症状がある方は医療機関へご相談ください。